理事メンバー

寒い土地や暑い土地、乾いた砂漠や雨が沢山降る地域など、様々な条件に順応しながら人類は地球上に存続してきました。私たちは生きるために、例えば栄養力のない土壌にはサツマイモを植え、寒冷地では麦類やジャガイモを育てて生きる糧を得ます。そして収穫が終わり新たな生産に移る際に、残渣を食し土地を潤すために豚を飼います。こうして大地の恵みを守りながら、動物性たんぱく源を得る術として食肉文化が生まれました。しかし地域によっては動物皮を食さない食肉文化もあります。そこでは副産物として動物皮を得て、皮を革になめす産業が形成され、靴やバッグなどで消費する資源の循環に成功して来ました。
今、地球上の様々な気候変動や社会格差などの課題に直面する私たちは、人と自然と環境の負荷を減らしながら、古より受け継ぐ大切な人類の営みを守り繋げなければなりません。一般社団法人やさしい革は、4つのゼロを定義し、その約束を守り実行するために3つのプロジェクトを立ち上げ、やさしい革のある暮らしの実現に向けて行動してゆきます。

代表理事/山口 明宏

墨田区優秀技能者
NPO法人日本エコツーリズムセンター世話人
全日本ピッグスキンタンナーズ工業組合理事
全国皮革振興会理事
農林水産省ジビエ利活用コーディネーター
山口産業株式会社 代表取締役社長


やさしい革では、主としてSDGsとサステナブル・サプライチェーンの観点からインプットを行います。この役割には、「ビジネスと人権」、「環境への配慮」、「ESG投資におけるルール形成」、「フェアトレード」などの要素が含まれます。
SDGsは、すべての生命が栄え、すべての人が身体的にも精神的にも社会的にもよく生きられる(well-being)である世界をめざしています。また、世界はすべてつながっています。その意味から、子どもたちの少しでも明るい将来の可能性と動物たちの生涯における福祉を切望します。

理事/田瀬 和夫

1992年外務省に入省し、国連政策課、人権難民課、アフリカ二課、国連行政課、国連日本政府代表部一等書記官等を歴任。2001年より2年間は、緒方貞子氏の補佐官として「人間の安全保障委員会」事務局勤務。外務省での専門語学は英語、河野洋平外務大臣、田中真紀子外務大臣等の通訳を務めた。
2005年11月外務省を退職、同月より国際連合事務局・人間の安全保障ユニット課長、2010年10月より3年間はパキスタンにて国連広報センター長。2014年5月に国連を退職、同6月よりデロイトトーマツコンサルティングの執行役員に就任。同社CSR・SDGs推進室長として日本経済と国際機関・国際社会の「共創」をテーマに、企業の世界進出を支援、人権デュー・デリジェンス、SDGsとESG投資をはじめとするグローバル基準の標準化、企業のサステイナビリティ強化支援を手がけた。
2017年9月に独立し、新会社SDGパートナーズならびにSDGインパクツを設立、企業のサステナビリティ方針全体の策定と実施支援、SDGsの実装支援、統合報告書の設計支援、ESGと情報開示支援、自治体と中小企業へのSDGs戦略立案・実施支援などをリードする。また、実際に社会に持続的インパクトをもたらす事業へも参入する。
2021年9月には、Think Coffee Japan株式会社の代表取締役に就任。2023年6月にTHINK COFFEE日本第一号店をオープンした。
私生活においては、8,500人以上のメンバーを擁する「国連フォーラム」の共同代表を2004年より務める。



やさしい革では、Happy Pig Projectを担当しております。

理事/長島 美紀

一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク理事、博士(政治学)
1977 年、東京生まれ。大学ではジェンダーを理由とする難民認定について研究。
その後NGOや財団などのキャンペーン業務、広報、アドボカシー事業に従事。
また、サステナブルな食に関するコンサルティングやイベント運営にも従事した経験を持つ。
理事を務めるSDGs市民社会ネットワークでは普及啓発事業に従事するほか、ジェンダー課題に関する政策提言にもかかわっている。



やさしい革では、シカやイノシシの獣皮を有効な資源として活用し、地域の活性化につなげる国内唯一の獣皮活用支援事業「MATAGIプロジェクト」を担当。
獣皮を製品化する「レザー・サーカス・アライアンス」の事務局を担っています。
2022年には、猟友会と連携して駆除を管理する自治体や、ジビエ肉の有効利用を目指す食肉加工所、縫製工場と連携し、レザー・サーカス 鹿革ジャンパー事業をスタートしました。

理事/木村 有香

株式会社SoooooS.カンパニー 代表取締役
一般社団法人 ソーシャルプロダクツ普及推進協会 事務局
「いつものお買いもの(選択)が、世界を変える」を合言葉に、生活者と企業の両輪の力で、社会的課題を解決・緩和する世界の実現を目指している。
◎2010年に立ち上げた人や地球にやさしい”ソーシャルプロダクツ”専門のショッピングモール「SoooooS.(スース)」を運営
◎子ども食品ブランド「Smile&」の企画・開発/卸販売・小売
◎ソーシャルプロダクツグッズ (記念品、ノベルティ、ギフト等)の企画・販売
◎2022年からは、COI-NEXTプログラム【“コメどころ”新潟地域共創による資源完全循環型バイオコミュニティ拠点「田んぼの地カラ、ミライへ」】の理念・ビジョンに賛同し、地域資源完全循環型バイオコミュニティ実現にむけ、長岡技術科学大学、長岡市、協力機関とともに地域の課題に取り組んでいる。



やさしい革では、MONYプロジェクトを担当し、モンゴル発の「MONYレザー」の日本市場への認知と普及のため、SDGs貢献型のクラウドファンディングを実施しました。
「未来にやさしい」というブランドイメージを持つ世界初となるエシカルレザーを通じて、「持続可能な地球を次世代の子ども達につなぐ」プロジェクトビジョン達成のために研究・活動をサポートしています。

事務局/扇野 睦巳

株式会社ファーストデコ 代表取締役
IPU環太平洋大学 特任准教授
1970年生まれ。岡山県岡山市出身。
2017年3月、中央大学大学院(MBA)修了。
大学院では、100年企業のビジネスモデルイノベーションと地方創生を研究する。
2017年、ブランディング事例コンテスト大賞及び中小企業庁長官賞受賞。
2019年、ブランディング事例コンテストSDGs審査員特別賞受賞。
2022年、岡山市にある環太平洋大学周辺の野生鳥獣の利活用を目的とした「IPU Gibier」でブランディング事例コンテスト中小企業庁長官賞受賞。

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